#782 DIGGER トム・クルーズ来日イベント リポート

今週10月9日(金)から公開される映画『DIGGER ディガー』。

一見してトム・クルーズとわからない特殊メイク。予告編を見てびっくりした方もいるのでは?あの白髪の、おなかの出た謎のおじさんが、本作の主人公ロックウェル。

強大な権力を持つ彼が、好き放題、やりたい放題したものだから、世界は大変なことに。大統領から尻ぬぐいを命じられたディガーは、自らが救世主となるべく(!)、常軌を逸した任務に乗り出す――。

今の世界を思わせるような状況を、演技巧者の揃う気の利いたキャスティング、ただならないエネルギーで映画にしたのは、『レヴェナント 蘇りし者』のアレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ。

そんなイニャリトゥ監督と、今回が26目の来日となるトム・クルーズが、東京高速道路(KK線)上に作られたレッド・カーペットに登場。奇しくも、この日は10月6日、「トムの日」ということで、多くのファンが集まりました。

雨模様の日が多かった今年の秋ですが、午後3時。2時頃から晴れ間が見え、トムが登場する頃になると、有楽町上空は真夏のような眩しい陽射し。さすがはトム・クルーズです。

KK線のスロープをゆっくり上がってきた車から降り、現れたトムに、会場から大きな歓声と拍手が起こりました。

アナウンスに迎えられ、ゆっくりと階段を上るトム。
背後に集まっているファンの皆さんから、大きな歓声が上がります。
すると、後ろを向いて手を振るトム。
ナチュラルに動いているのに、実はすべてのメディアカメラに目線を送っているトム。プロフェッショナルです。
会見で最近覚えたというギャルピースを披露していましたが、こちらはハートマーク。

メディアカメラのフォト・セッションが終わると、レッド・カーペットに集まっていたファンの皆さんのところへ。メディア席から拝見していましたが、おひとりのファンにかける時間が長い。30分くらい経っても、1メートル移動していない。

トム・クルーズのファン・サービスは、来日ごとによくみられる光景ではありますが、「サービス」というよりも、ご自身もファンの方との交流を心から楽しんでいる様子が見受けられます。

3時30分に姿をあらわしてから、なんと6時45分まで。実に3時間以上、ひとりひとりに気持ちと時間をかける様子は、やはり拝見していて温かな気持ちになるものがあります。

会場には若いファンもたくさん集まっていましたが、世代を超える人気は、こういうところもあるのかもしれません。この後、イニャリトゥ監督が登壇すると、こんな姿も見られました。

会場を取り囲む周囲のビルの窓から、イベントを見ていた人たちに向かって、手を振るお二人。一瞬ではなく、全方位の窓ひとつひとつに向けて、ゆっくりと大きく手を振る姿が見られました。

お二人からは、こんなお話が。まずはイニャリトゥ監督。トム・クルーズとの仕事を心から喜んでおられる熱のこもったイ言葉に、会場から歓声があがります。映画のただならないエネルギー、イニャリトゥ監督のこういうところにも感じられます。

イニャリトゥ監督「みなさん、こんにちは。『DIGGER』のプロモーションで世界4都市を回り、最終地点の東京にやってまいりました。こんなに素敵な意義深い瞬間にトム・クルーズさんと伺うことができてうれしく思います。

最新作『DIGGER』が完成したこと、誇りに思っていますが、その作品をこれから日本の皆さんにご覧いただけることに興奮しています。今の世界の不条理さ、今こそ観なければと思うような人間のあらゆる面が詰まった映画です。

若い世代の方にも笑いながら、世界を考えるきっかけになってもらえたらうれしいです。そして、僕のキャリアの中でもベストと思うような演技を、今ここにいるトム・クルーズが見せてくれました。

皆さんもご覧になったら、「やられた!」と思っていただけるのではないでしょうか。あらためて、こんなに素晴らしい場を設けていただいて、これだけたくさんのファンに集まっていただいて、東京に来られたこと、感謝しています」

イニャリトゥ監督の熱いお話のあとは、トム・クルーズ。「アレハンドロとこうして来日することを心待ちにしていました」の後に聞かれたのが、この言葉。

“”So many dreams has come true for me.”

たくさんの夢が叶ってきました。

この言葉、実はこれまでのトム・クルーズの会見で幾度となく聞かれてきた言葉なのです。

俳優は待つ仕事という言葉もありますが、若手監督を見出す確かな目で、プロデューサーとしても長年、自ら作品を制作してきたトム。

トム・クルーズは、自身の人生の人間らしいところを見せながら、夢は叶うということを体現している存在でもあるように思います。

そして、この言葉に続いたのが「to be work with アレハンドロ(イニャリトゥ監督のこと)」。

『アモーレス・ぺロス』を観て以来、ずっと仕事をしたいと思ってきたと記者会見でも語っていたトムですが、「その夢がようやく叶いました」。

自身の今年で46年のキャリアが、この作品につながったという思いがあるといいますが、たしかに、そういう作品だと思います。

「アレハンドロは唯一無二の監督。人としても素晴らしいです。ご覧になっていただいたら、わかると思いますが、何世代も語り継がれるような作品になっていますし、こんなに独創的な感動を呼ぶ作品に出演できたことをうれしく思います。

そして、今日この日にここに立てていることに感動していますし、光栄に思っています。日本の美しい文化、すばらしい国に大切な友人・アレハンドロと来られて、温かく迎えてくださった皆さんに感謝しています。また、ここで夢がかなったのを感じています。本当にありがとうございます」

そして、もう一度マイクをとり、

また日本に来るのが恋しくなると思います。そして、いらしてくださったファンの皆さんとお話できて楽しかったです。皆さんの人生を聞かせてくださって、映画への愛を分かち合ってくださって、僕はそういう皆さんのために映画を作っていますから、お会いできて心から笑顔が出てきました。愛しています。ありがとう」

フィナーレの様子。絵になるお二人。

『DIGGER ディガー』10月9日(金)より全国ロードショー

公式サイト:https://digger-movie.jp