昨年、カンヌやベルリン、ヴェネツィア……アジアでいえば釜山映画祭のように、国際映画祭としての本来あるべき形へと、大きく舵を切った東京国際映画祭。
映画祭の役割というと、新たな作品や才能を発掘し、世の中に広く知らせるということがありますが、それと同じぐらい大切なのが映画人どうしの交流、映画についての意見交流の場であるということだと思います。
3年前に始まった「アジア交流ラウンジ」は、そんな映画人どうしの対談の場。2020年から毎年、この対談でしか聞かれない組み合わせのトークが行われてきました。その模様は今も公式YouTubeチャンネルで公開されています。
今年はさらに趣向を変え、有楽町・日比谷界隈のおしゃれなカフェを会場に、映画祭らしい、リラックスした雰囲気で行われました。
様々な対談が行われた中、今回は同時期開催の東京フィルメックスでも30周年の特集上映が行われているツァイ・ミンリャン監督と、現在『LOVE LIFE』が公開中の深田晃司監督の対談について、お伝えしたいと思います。