公開中の映画『リル・バック ストリートから世界へ』。前回に続きまして、ルイ・ウォレカン監督のインタビューをお届けします。
映画を観た方はお気づきのとおり、この作品はちょっと個性的なドキュメンタリー。例えば、メンフィスの街中でリル・バックがインタビューに応えていると、そのまま音楽にのって彼が踊り出し、ダンスシーンに早変わりするのです。
「そういうシークエンスが、この映画には6、7あるかな。メンフィスの現実から、急に彼が踊り出す場面は、ストリート・ミュージカルのような作風を意識しました。意識したのは、リアル→イマジネーションのスイッチ。僕の作品はリアルとイマジネーション、リアルとフィクションのダイアログなんだと思います」