公開中の映画『ボイリング・ポイント/沸騰』。もうご覧になりましたか? こちらの作品、90分間にわたる全編がワンショットで描かれているのです。
全編ワンショットというと、
ヒッチコックの密室劇『ロープ』(1948) や
アカデミー賞で作品賞を受賞したアレハドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督の『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』(2014)
サム・メンデス監督の『1917 命をかけた伝令』(2019) あたりを思い出される方も多いのではないでしょうか。
そんな作品の中でも驚かされるのが、こちらの作品、編集もCGも入らない正真正銘のワンショットだということ。次第に高まる有機的なエネルギー。監督と役者が集まって作った映画だということを忘れさせるほど、そこには本物のレストランが活気づいています。 “#738 ボイリング・ポイント/沸騰” の続きを読む