#783 DIGGER ディガー

イベント・リポートをお届けした映画『DIGGER ディガー』。

好き放題、やりたい放題の権力者、ディガーのせいで、世界は大変なことに! なにか今の世界を思わせるストーリーですが、アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督がメキシコの劇作家・作家であるサビーナ・バーマンと脚本を書き始めたのは2017年というから、映画と事実が重なっていく不思議を感じずにはいられません。

映画監督にも、ミュージシャンの歌詞にも、こうした予言めいたことが起こることはよくあるように思います。今の世界を思うと、なんとも複雑な気持ちになりますが、映画は、その事実を爆発的なエネルギーでコメディに昇華していて、ものすごくダイナミック。イニャリトゥにしか撮れないなと思わせる映画になっています。

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#782 DIGGER トム・クルーズ来日イベント リポート

今週10月9日(金)から公開される映画『DIGGER ディガー』。

一見してトム・クルーズとわからない特殊メイク。予告編を見てびっくりした方もいるのでは?

あの白髪の、おなかの出た謎のおじさんが、本作の主人公、石油採掘会社のCEOで、強大な権力を持つディガー。

彼が、好き放題、やりたい放題したものだから、世界は地球滅亡の大ピンチに。大統領から何とかするよう命じられたディガーは、地球を救うべく大胆な行動に出る。果たして、その常軌を逸した任務の結末は――!?

まるで今の世界? と思わせるような状況を、演技巧者の揃った気の利いたキャスティング、ただならないエネルギーで映画にしたのは、『レヴェナント 蘇りし者』や『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』のみなぎる熱量が脳裏によみがえるアレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ。

そんなイニャリトゥ監督と、今回が26目の来日となるトム・クルーズが、有楽町駅から程近い、東京高速道路(KK線)上に作られたレッド・カーペットに登場。奇しくも、この日は10月6日、「トムの日」ということで、多くのファンが集まりました。 “#782 DIGGER トム・クルーズ来日イベント リポート” の続きを読む

#781 ケルト・ユートピア

スクリーンにたびたび映し出される、アイルランドの海と土の独特の色彩。

この抑えた色彩になぜか惹かれるという方、少なくないのではないでしょうか。

そんなアイルランドを舞台に、地域になじんだ「自分たちの歌」を歌う人々の様子を、ひとりひとり大切に集めたドキュメンタリー『ケルト・ユートピア』が公開されています。

ひとりの女性がこう言います。

「この国の曲はやたらと哀しい曲が多いのよ。そこにしか、私たちのアイデンティティはないのかしら」

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#780 メレディス・モンクの映画とパフォーマンス・アート 身体と空間をめぐる映画祭

この夏は、ダンス……それも人間の自然、自由な発露を尊ぶようなモダン・ダンスの流れを汲むダンスの映画が1本ならず公開されています。

ダンスに親しんできたわけではない方の中には、「こういうダンスをしたい!」と目覚める方もいらっしゃるかもしれません。そのくらいシャープに、それぞれのパフォーマーの魅力をとらえた作品なのです。

そんな方のきっかけになれば……という思いも込め、今回はこの夏公開されているダンス映画を取り上げたいと思います。 “#780 メレディス・モンクの映画とパフォーマンス・アート 身体と空間をめぐる映画祭” の続きを読む

#779 『億万長者の不都合な終末』ガルデル・ガステル・ウルティア監督インタビュー

6月19日(金)から公開される映画『億万長者の不都合な終末』は、『プラットホーム』で階級社会のパラドクスをブラックに描いたガルデル・カステル・ウルティア監督の最新作。

主人公は上昇志向の強い配信プラットフォームのプロデューサー、ローラ。家庭を省みず、出世のためなら手段を選ばない彼女が直面したのは、超富裕層だけが感染するという「リッチ・インフルエンザ」の蔓延。彼女の周囲のメガリッチ層が次々と感染していく中、サバイヴする彼女のたどり着いた結末とは――。

ガルデル・ガステル・ウルティア監督にお話を伺いました。 “#779 『億万長者の不都合な終末』ガルデル・ガステル・ウルティア監督インタビュー” の続きを読む

#778 第33回 フランス映画祭リポートvol. 2 ~会場を訪れた監督たち~

今年のフランス映画祭には、日本でもその作品が劇場公開され続けている監督たちの姿も見られました。

今回は、劇場公開予定の2本の作品の上映後Q&Aの模様をお届けします。熱心な映画ファンの集うフランス映画祭の雰囲気、今年も感じていただけたら幸いです。

まずは今週末27日から公開される『そして彼女たちは』のジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ監督。長年、兄弟で映画を撮られてきたお二人。交互に交代しながら質問に答える、何とも心やさしいQ&Aの模様も健在で、時間の経過を感じさせないその姿をうれしく受け止めた方も多いのではないでしょうか。

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#777 第33回 フランス映画祭 2026 リポートvol. 1 ~ソフィー・マルソー久しぶりの来日~

3月19日~22日の4日間、渋谷で開催中のフランス映画祭。

今年で33回を迎えましたが、横浜や六本木、様々な場所で開催されてきた、それぞれの年のこと、思い出される方も多いのではないでしょうか。

横浜で開催されていた頃の、来日ゲストと客席がじっくり会話を楽しむ、終了予定時刻が来ても止まることのない、ゆったりとしたQ&Aの模様も懐かしく思い出されます。

渋谷に戻ってきた今年。会場のBunkamuraル・シネマ宮下、ユーロライブには、若い観客も、往年のフランス映画祭ファンも見られ、会場は静かな熱気に包まれました。

20日に上映された『LOL 2.0』では、ソフィ・マルソーが来日。チケットが手に入らなかった方も多いだろう上映会のQ&Aの模様。余すところなく、お届けします。 “#777 第33回 フランス映画祭 2026 リポートvol. 1 ~ソフィー・マルソー久しぶりの来日~” の続きを読む

#774 第2回 モンゴル映画祭リポート vol. 1 ~ ビャンバ・ザヒャ監督インタビュー ~

3月14日~27日まで新宿ケイズシネマにて開催中の第2回モンゴル映画祭。

近年、こちらの映画がカンヌ映画祭で上映されるなど、海外の映画祭でも注目を浴びているモンゴル映画。民主化から約30年、ジャンルも豊かにその勢いを感じさせます。

昨年から開催されているモンゴル映画祭ですが、今年もモンゴル映画を牽引する監督たちの興味深い作品が上映されました。そのうち、2本の作品が上映されたのが、ビャンバ・ザヒャ監督。

作家でもあり、ドキュメンタリーも手掛けるビャンバ監督ですが、今回は自身のキャリアの中の2本の劇映画が合わせて上映されます。

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