#706 『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』 レオナルド・ディカプリオ&クエンティン・タランティーノ会見レポート

 

むかしむかし、ハリウッドでは……

誰もが知る映画の都ハリウッド。その「面白い時代」のさなか1969年を舞台に、奇才クエンティン・タランティーノが描いた作品『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』が本日から公開されています。

主演は、これまでも共演が何度か囁かれながらも実現しなかった2大スター、レオナルド・ディカプリオとブラッド・ピット。二人が演じるのは、落ち目の俳優リック・ダルトンと、彼のスタントマン、クリフ・ブース。

二人のバディがとにかくよくて、ちょっとジーンとさえしてしまうのですが、実はこの二人は架空の人物。69年に起きた「シャロン・テート事件」を実在の人物たちを配して描きながら、そこにこの架空の二人を配置したアイディアが秀逸なんです。

そんなストーリーに至った経緯や、撮影時のこと、そしてこの時代がどう「面白い時代」なのかーー。たっぷり約1時間語ってくれた記者会見の模様をお届けします。

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#705 響きあうアジア 2019「東南アジア映画の巨匠たち」~ 『見えるもの、見えざるもの』 カミラ・アンディニ監督インタビュー

 

皆さんは、カミラ・アンディニという映画監督をご存じですか?

1986年生まれの彼女は、インドネシア映画界を牽引してきたガリン・ヌグロホ監督の娘さん。デビュー作『鏡は嘘をつかない』(11)が東京国際映画祭でも注目され、第2作『見えるもの、見えざるもの』は2年前の東京フィルメックスで最優秀作品賞に輝きました。

そんなカミラ監督が先月、来日しました。東南アジアのパワフルな名匠たちの作品を集めた特集上映<響きあうアジア 2019「東南アジア映画の巨匠たち」>で『見えるもの、見えざるもの』が上映されたのです。

こちらの映画は残念ながら日本でまだ配給されていませんが、インドネシアならではの表現で、病の弟を案じる主人公の心のありようをみずみずしく描いています。以前からお話を伺ってみたかったカミラ監督にインタビューさせていただきました。

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