今回が3回目となる『黒の牛』インタビュー。
最終回は『黒の牛』とツァイ・ミンリャン監督作品との共通性について。長年、ツァイ監督の作品に出演してこられたリー・カンションさんは、どのように感じられたのでしょうか。


~考える高校生のためのサイト~Mammo tv より
今回が3回目となる『黒の牛』インタビュー。
最終回は『黒の牛』とツァイ・ミンリャン監督作品との共通性について。長年、ツァイ監督の作品に出演してこられたリー・カンションさんは、どのように感じられたのでしょうか。

前回からお届けしている『黒の牛』のインタビュー。
研ぎ澄まされた静かさのモノクロームの映像世界に際立つ、人間の身体性。主演のリー・カンションさんは台湾の名匠ツァイ・ミンリャンの作品の中で、台詞よりもその表情と身体性で多くを物語ってきた俳優。

そんなリーさんと本作で共演しているのが『祖谷物語―おくのひと―』にも出演している田中泯さんや、ジャンルを超え、新たなダンスの地平を感じさせる作品を今も発表し続けているケイ・タケイさんといった身体表現の方々。
インタビュー2回目は、それについて伺ってみました。
先月末から公開されている『黒の牛』。
人が悟りにいたるまでの道程を描いた禅に伝わる「十牛図」をもとに、第一図から第十図に至る過程を、ほぼ台詞を交えることなく、存在の力で見せていく本作。それだけに水墨画のように広がる映像世界、その圧倒的な静けさにいつしか引き込まれます。

みなさんは『十牛図』をご存知ですか?
書かれたのは中国、宋の時代と云いますから、今から1500年ほど前。そう考えると果てしない気持ちになりますが、
人間が悟りに至るまでの道程を、人間の牛との関係になぞらえ、十の段階で「絵」と「短い言葉」で表した禅宗の図。
とても深い内容が、今の時代で云うイラスト的な感覚で描かれているようにも見え、興味深いのですが、こちらの「十牛図」を映画で表したらどうなるのか。
そんな壮大な思いつきを実現してしまったのが、若干29歳で発表した『祖谷物語 -おくのひと-』で注目された蔦哲一朗監督。
前回からお送りしている『オリビアと雲』、ドミニカ共和国出身のトマス・ピチャルド=エスパイヤ監督のインタビュー。
理屈ぬきに気持ちよく流れていくアニメーションと音の洪水に、心を奪われる本作。12人のアニメーターが描いたスタイルの異なるアニメーションが絶妙にコラージュされています。
監督は、それぞれのアニメーターに合わせ、別々のお題を出したそう。それに応えて上がってきた映像があまりにも素晴らしく、感動して「思わず、恋してしまいました」という瞬間がたくさんあったそうです。
そんな瞬間は、アニメーションだけではなかったよう。今回は、この映画の「声」のお話からスタートです。
昨年の東京国際映画祭でも、観た人たちの間で話題になっていた『オリビアと雲』。ドミニカ共和国出身のトマス・ピチャルド=エスパイヤ監督が、監督・脚本・編集・美術・撮影監督を手がけているアニメーション作品です。
12人のアニメーターが参加して、異なる手法のアニメーションがワンシーンの中にも融合している。それが自在に形を変えて次のシーンへとつながっていく様子は、いつしか吸い込まれ、酔わされるような魅惑があります。
映画の資料に「カリブ海の鮮やかな色彩」と素敵な表現がありましたが、まさしくそんな色彩世界。言葉にしがたい物語は、後半など、この監督は村上春樹がお好きなのだろうな……と思わせます。
そんなトマス監督にリモートインタビューさせていただきました。
前々回からお届けしている第38回東京国際映画祭リポート。
vol.1 深田晃司監督のマスタークラス
vol.2 映画『MISHIMA』の舞台挨拶
につづいて、お届けするのは、12月に劇場公開される映画『エディントンへようこそ』の上映後Q&A。
日本でもセンセーショナルかつ考えさせられる作風で、高い関心を寄せられているアリ・アスター監督。
その作風から、どんな人なのだろう……
と気になっている方も少なくはいはず。監督、こういう方です。
“#764 第38回 東京国際映画祭リポート vol. 3 ~『エディントンへようこそ』上映後Q&A ~” の続きを読む
前回の深田晃司監督マスタークラスにつづいて、今回は10月30日に行われた映画『MISHIMA』上映前の舞台挨拶の模様をお届けします。
1985年の第38回カンヌ国際映画祭で最優秀芸術貢献賞を受賞しましたが、日本では劇場未公開。今回が日本初上映ということで、会場には多くの映画ファンが集まりました。