上映中のドイツ映画『希望の灯り』。
前回に続いて、来日したトーマス・ステューバー監督とともに、この映画の魅力を掘り下げていきたいと思います。
前回、「この映画のスーパーマーケットは、ひとつの神聖な宇宙」というお話がありましたが、この店でさり気なくお互いを見守りながら、緩やかな共同体を築いている孤独を抱えた登場人物たち。その様子がいいのです。
まずは、こちらの二人。
~考える高校生のためのサイト~Mammo tv より
上映中のドイツ映画『希望の灯り』。
前回に続いて、来日したトーマス・ステューバー監督とともに、この映画の魅力を掘り下げていきたいと思います。
前回、「この映画のスーパーマーケットは、ひとつの神聖な宇宙」というお話がありましたが、この店でさり気なくお互いを見守りながら、緩やかな共同体を築いている孤独を抱えた登場人物たち。その様子がいいのです。
まずは、こちらの二人。
オープニングは、誰もいない深夜のスーパーマーケット。蛍光灯の灯りが静寂を照らす中、映画に流れてくるBGMはヨハン・シュトラウスの『美しき青きドナウ』。なんだかここがとても優雅な場所のように思えてきます。
その中を音楽に合わせ行き交うのは、バレリーナのように華麗な動きを見せるフォークリフト。この詩情とユーモア。ほんの数分の冒頭シーンだけで、新たな才能を予感させます。
その「才能」、ドイツのトーマス・ステューバー監督が手掛けた映画『希望の灯り』が本日4月5日(金)からBunkamuraル・シネマほかで上映されます。公開に合わせ、監督とともに、この映画の魅力を掘り下げていきたいと思います。
今回も、前回に引き続き、10月に開催された東京国際映画祭のリポートをお届けしたいと思います。
例年、こちらのコーナーでは、その年の東京国際映画祭で気になった1作品に焦点を当て、監督にお話を伺ってきましたが、今年の1本は「アジアの未来」部門で上映された『はじめての別れ』。
中国の新疆ウィグル自治区を舞台にした作品ですが、映像で物語る力が強く、何より主人公の子どもたちが鮮やかでいきいきしている。このインタビューの後、「アジアの未来」部門の「作品賞」の受賞も決まりました。
監督は、1987年生まれのリナ・ワンさん。なぜ、この映画を撮りたいと思ったのか、子どもたちの自然な演技はどう撮影されたのか、そして監督が映画作りに大事にしていることはーー? たっぷりと伺いました。
今年の10月25日から11月3日まで、東京・六本木ヒルズを中心に開催された東京国際映画祭。今回は、そのリポートをお届けしたいと思います。
リポートvol.1では、今年の東京国際映画祭を訪れた監督や俳優さん……ゲストのトークの模様をお送りしたいと思います。
題して、~映画祭を訪れたゲストたち~
どうぞお楽しみください。
今年も東京フィルメックスの季節がやってきました。11月17日(土)に開会式が行われ、ディレクターの市山尚三さんの「開催が危ぶまれた時期もあり、皆さんにご心配をお掛けしたかと思いますが、こうして無事に初日を迎えまして、サポートしていただいた皆さんに感謝したいと思います」という挨拶で幕を開けました。
2003年にスタートした~考える高校生のためのサイト~Mammo tvの連載コラム「映画のある生活」が、こちらのサイトにお引っ越ししました。
「映画の生活」では、現役の高校生の人たち、元・高校生の人たちに向けて、あらゆる国や地域で作られた1本の映画について、ゆるゆるじっくり考えてみることで、
世界には、こんな暮らしを送っている人たちがいるんだという発見の楽しさや、自分たちと同じことで悩んだり笑ったりしているんだなという共感のうれしさ、
ひるがえって、自分たちの生活を見直す機会にしていただけたら……という思いをこめ、1週間に1本の映画を14年間にわたって、ご紹介してきました。