#727 『三姉妹』イ・スンウォン監督インタビュー

本日から公開されている映画『三姉妹』。

世界で注目される韓国映画ですが、その名作がまたひとつ、日本で公開されます。

主演はイ・チャンドン監督の『オアシス』(02)の名演が印象深いムン・ソリさん。作品に共感した彼女が、プロデュースも手掛けています。

登場するのは、明らかに大変そうな長女、一見うまくいっているようで、内心は崖っぷちの次女、そして大変なはずなのに、なぜか笑いを誘ってしまう三女……

大人になった三姉妹の葛藤を、心に迫るエピソードを絶妙な流れの中で折り重ねながら、いつしか観客を怒濤のクライマックスへと連れて行く必見作です。

脚本・演出を手掛けたのは、これが長編2作目となるイ・スンウォン監督。間違いなく、今後、注目を集めていくであろうイ監督に、本作にまつわる様々なお話をうかがいました。

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#726 第22回東京フィルメックス ~映画『ユニ』のこと~

 

前回、今年の東京国際映画祭で、力強い女性たちを描いた作品が目立ったことをご紹介しましたが、今年の東京フィルメックスにおいても、そんな作品に出会いました。

『見えるもの、見えざるもの』(17)が第18回東京フィルメックスで最優秀作品賞に輝いたカミラ・アンディニ監督の最新作『ユニ』(21)です。

『見えるもの、見えざるもの』については、以前、こちらでもカミラ監督にインタビューしていますが、

やはり、今回の作品も、自身の見つめる世界に嘘をつかない等身大のカミラ監督の作家性を感じさせます。

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#725 第34回東京国際映画祭を振り返る ~女性たちは、海の夢を見る~

 

2021年の映画を振り返った時、触れておきたいのが今年の東京国際映画祭です。

プログラム・ディレクターが市山尚三さんに交代し、「特別招待」部門に代わって「ガラ・セレクション」が新設されるなど、抜本的な改革が行われました。

市山さんは昨年まで東京フィルメックスのディレクターを務めていましたが、フィルメックス自体が、日本でも世界の三大映画祭のような本来の映画祭の機能を発揮できる映画祭を、ということで始まった映画祭。

そんな市山さんがディレクターに就任したことで、コンペティション部門の15作品も、映画祭として見応えのあるものに(これまではコンペの中に、方向性の異なる配給作品が混ざり、国際映画祭としては、ちょっと不思議なラインナップになっていました)。

その中でも印象的なのが、男性優位の社会の中で闘う女性を描いた作品が目立ったことです。

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#724 第22回東京フィルメックス

 

本日から開催されている第22回東京フィルメックス。

オープニング作品は『偶然と想像』です。

『ドライブ・マイ・カー』も上映中の濱口竜介監督ですが、ベルリン国際映画祭で銀熊賞(審査員グランプリ)を受賞した、こちらの作品が12月17日の劇場公開に先駆け、上映されます。 “#724 第22回東京フィルメックス” の続きを読む

#723 第34回東京国際映画祭

 

本日から、第34東京国際映画祭が開催されています。

昨年まではメイン会場が六本木でしたが、今年からは日比谷周辺に。同時期に開催されている映画祭・東京フィルメックスとの行き来がしやすくなりました。

プログラミング・ディレクターが市山尚三さんに変わり、これまで「特別招待」部門があったところに「ガラ・セレクション」が新設されたのも大きな変化。

「特別招待」部門は、間もなく日本で劇場公開される映画がいち早く上映される、いわば商業的な色合いが強い部門。

そうした部門がなくなったことで、新たな才能・新たな作品を見出すという本来の映画祭の機能が際立つ編成になりました。

具体的に、どんな作品やイベントがあるのか、見ていきましょう。

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#722 SKIPシティ国際Dシネマ映画祭 2021 リポート

 

前回、こちらのサイトでご紹介した『リル・バック ストリートから世界へ』は昨年、SKIPシティ国際Dシネマ映画祭 で上映された作品でしたが、そんなSKIPシティ国際Dシネマ映画祭 が今年も9月25日~10月3日に開催されました。

昨年につづき、今年もオンラインの上映となりましたが、やはり、こちらの映画祭、面白い作品と出会えます。今年は「特に」と言ってもよかったのではないでしょうか。

グランプリの『ルッツ』も本物の漁師の味わいや、語りすぎない描き方……マルタ島を舞台にした遠くて身近な作品で心に残りましたが、特筆すべきは「審査員特別賞」を受賞した2作品。詳しく見ていきましょう。

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#721 『リル・バック ストリートから世界へ』 ルイ・ウォレカン監督インタビュー vol.2

 

公開中の映画『リル・バック ストリートから世界へ』。前回に続きまして、ルイ・ウォレカン監督のインタビューをお届けします。

映画を観た方はお気づきのとおり、この作品はちょっと個性的なドキュメンタリー。例えば、メンフィスの街中でリル・バックがインタビューに応えていると、そのまま音楽にのって彼が踊り出し、ダンスシーンに早変わりするのです。

「そういうシークエンスが、この映画には6、7あるかな。メンフィスの現実から、急に彼が踊り出す場面は、ストリート・ミュージカルのような作風を意識しました。意識したのは、リアル→イマジネーションのスイッチ。僕の作品はリアルとイマジネーション、リアルとフィクションのダイアログなんだと思います」

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#720 『リル・バック ストリートから世界へ』 ルイウォレカン監督インタビュー

前回からお届けしている『リル・バック ストリートから世界へ』ですが、リル・バックの「これまで」を語る際に欠かせないのが、彼が10代を過ごしたテネシー州・メンフィスの話。

彼のダンスのベースになっているのは“ジェーキン”。メンフィス発祥といわれるストリート・ダンスですから、もちろん彼を語るうえで大切な街なのですが、それにしても、この映画は85分間のうち、ほぼ半分を割いてメンフィスを語る。それだけ、映画にとっても、リル・バックにとっても、大切な「土壌」なのです。

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#719 『リル・バック ストリートから世界へ』

昨年、SKIPシティ国際Dシネマ映画祭で上映された『リル・バック―ストリートから世界へ―』が、今週末2021年8月20日(金)から劇場公開されます(映画祭上映時のタイトルは「リル・バック メンフィスの白鳥」)。

リル・バックは1988年生まれのダンサー。いろいろな点でオリジナルなのですが、まず面白いのが、その世の中へ知られ方。ちょっと古い言い方をすれば、まさしく「シンデレラ・ボーイ」なのです。

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#718 第33回東京国際映画祭リポート~「アジア交流ラウンジ」 第1回キム・ボラ監督×橋本愛さん~

例年とは異なる工夫を施しながら、11月9日に無事、閉幕した2020年の東京国際映画祭。新たな試みとして画期的だったのが、是枝裕和監督の発案で企画された「アジア交流ラウンジ」です。

11月1日をスタートに、11月8日まで毎日、興味深い組み合わせの対談が行われ、オンラインでつながった世界中の観客から様々な質問が寄せられました。

今回は、お二人のゲストの素敵な「化学反応」が生まれた記念すべき第一回の模様をお届けしたいと思います。この日のゲストは、韓国映画『はちどり』のキム・ボラ監督×橋本愛さん。司会(モデレーター)は是枝監督です。さて、どんなお話が聞かれたのでしょうか――。

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